リモートワークはどんな働き方?

リモートワークはインターネットとパソコンを活用して、自宅などで作業をする働き方です。IT業界はインターネットやパソコンを扱う業種ですから、リモートワークとの相性が抜群です。このため、コロナ禍の緊急事態宣言時にはIT系企業の68%がリモートワークを実施しており、緊急事態宣言終了後も高い確率で継続していると報告されています。特にプログラマーやアプリケーションエンジニア、Webエンジニアなど、成果物を納品する職種はパソコンでの作業が主体ですから、自宅などでも問題なく仕事を進めることが可能です。通勤ラッシュを避けられる、自分のペースで仕事を進められる、仕事に集中できるなど、リモートワークにはさまざまなメリットがあります。
しかしその反面、いくつかのデメリットも指摘されています。まず、会社側が社員の就業時間や職務内容が把握しづらいため、給与待遇や能力評価が不正確になりやすいことです。時間による管理ではなく、生活物に対する評価に切り替えるなど、制度の見直しが求められています。また、プライベートと地続きな環境なので、オンとオフの切り替えができる自己管理能力が求められます。そして、心配されているのがメンタル面への悪影響です。自宅に籠もりがちなので人付き合いが希薄になり、孤独感や不安感を抱きやすくうつ状態に陥る人がいると指摘されています。うつ状態まで至らなくても、モチベーション維持が難しいという声も上がっています。